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シャフト・スパインの利用の仕方について

 最近良く、『スパインを合わせます!』などと高額な料金を取って修理する工房がありますがもう少し物理的なクラブの運動を考えていきましょう。

 シャフトにはスパイン(背骨)があります。このスパインに対してシャフトの運動エネルギーが働くことはお分かりになると思います。ダウンスイングで反作用したシャフトの力がスパイン方向に働き、シャフトの軌道を決めています。
 振動数計などで、ヘッドの重心深度に対しスパインを向ければ単純にクラブは上下に動きますが、これではまだクラブを理解して構成しているとは言えません。

 また、日本ではヘッドの重心深度に対しスパイン方向を向けますが、これは日本人の引く力が基本動作に大きくかかわっています。つまりダウンスイング時での加速を考えたスパインの方向なのです。
 アメリカなどは、スパイン方向がフェース面に対し差し込まれインパクトベクトル方向にエネルギーを発揮するようを差し込む事が多いのです。
 この件について簡単にご説明するには、「のこぎり」があげられると思います。日本製ののこぎりは引いて切る仕組みに対し、アメリカ製は押して切るように作られる事が多のです。このことからも、狩猟民族(押す動作が基本)と、農耕民族(引く動作が基本)の筋肉構成の違いです。

 スパインはヘッドにダウンスイング時プラスアルファーのアクションを誘発させる為の、操作する基本中の基本です。つまり、ヘッドの重心深度に対しお使いになられているゴルファーの進入角などが分析の対象になります。
 当社が持つ24年にわたる膨大なデーターでスパインの入れ方は個人のスイングに合わせ構成する事がスパインの構成です。
 スパインとはスライス・フックなど左右のヘッドの動きを補佐し、シャフトの復元時にヘッドアングルに影響を与えます。

 シャフトのスパイン構成については、当社のクラフトにお尋ね下さると詳しく説明してくれると思います。
 スパインの構成は単純ではありません!

太田嗣人 トラディショナルスポーツ 代表取締役



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