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間違いだらけのゴルフ練習器!

2018年2月22日

最近ゴルフ練習器の設計依頼を受けるころが増えてきました。
あまり興味が無かったのですが設計してみると結構楽しいもので、クラブ設計の知識がそのまま生かせました。

ゴルフスイングにとって、理想の動きを練習器で表現したら良いのか考えるにあたり医学面・人体工学の専門家と色々現在ある練習器を分析しました。(重さ・曲がり角度・長さグリップの太さ)

練習器の中にはスイングを確立してしまうどころか、体の腕・肩・腰に負担をかけスイングを良くするどころか体を悪くするものさえ存在しました。

まず、重さに問題がある練習器・・・体の使い方で決定的に野球とゴルフの違いがあります。

野球のバットスイングを思い浮かべて下さい! 立てたバットを斜め下方向に振り下ろしボールをヒットします。この場合は縦から横に大きなエネルギーが発生しボールにエネルギーを与え遠くに飛ばします。

ゴルフではどうでしょうか!? まず、ダウンスイング時縦方向に反作用が起こりシャフトがしなり(第1エネルギーが発生します。)作用によって下方向に真っ直ぐに進もうとします。第1エネルギーもかなりの加速になり、次に野球と同じ遠心力がかかり第2加速が起こります。ここからがゴルフと野球のスイング違い第3エネルギーの重力加速です。

重力加速は縦方向から下方向になる為、バットのような形状では重心位置がバットの中央にあり直線的に動く道具では遠心力でゴルフに最も大切な手首の角度が無くなりスライスする動きを誘発してしまいます。

ゴルフクラブのように重心距離と重心深度などの重心がある道具は縦から横に動くベクトル変化があり縦から横に方向の変化が必要です。

バット棒の様な練習器具だと手首が伸びてゴルフで必要なローテーション運動が無くなり、スライスを誘発する動きを覚えてしまいます。

そこでゴルフスイングに必要な動きを徹底的に分析いたしました。

今回、私が設計した「Gear Dock Master4」は縦から横にスムーズにゴルフで必要なスイングローテーションを筋肉脳に無理なく覚えさせ理想のスイングを無理なく確実に覚える事が可能になりました。まだ1本ずつ本社で制作している為、ご依頼のあったお客様にお作りしています。

太田嗣人 トラディショナルスポーツ 代表取締役



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